文字が読めるようになると、子供は自分で本を読みたがるようになります。

一人で本を読んでくれるようになると、その間に食事の支度や洗濯物をたたんだり、家事がこなせてありがたいですよね。

それでも、時には一緒に、絵本の世界を共有したいもの。

生の声で、肌の温もりを感じながら共有する素敵な時間は、想像力だけでなくコミュニケーション能力を育みます。

 

地域の小学校で、絵本の読み聞かせボランティアに参加しているのですが、

幼児向けかな?と思う本でも、思いのほか、高学年の興味をひきます。

子供の頃読んだ絵本を大人になって読み返すと、案外、新たな発見があったりしますよ。

 

今月の読み聞かせは、先月亡くなった、かこさとしさんの『むしばミュータンスのぼうけん』を取り入れました。

むしばミュータンスの立場から、子供たちに甘いものを推奨し、歯磨きを否定しながら、

虫歯が、歯だけでなく、心と体も蝕んでいく様が描かれています。

じわじわと怖さが伝わり、「子供の仕上げ磨きちゃんとしないと」「いや、それより、私の歯、大丈夫かしら?」と思わせます。

 

かこさとしさんの絵本は、だるまちゃんシリーズやからすのパンやさんをはじめ、日本の伝統や科学の魅力を伝えるものなど、多彩なモチーフで読者を惹きつけます。

親子2代、あるいは3代に渡ってお世話になっているという方々も多いはず。

 

6月4日から10日は、歯と口の健康週間。

ぜひ、お子さんと一緒に、『むしばミュータンスのぼうけん』読んでみてください。